春野菜のうま味を味わう、ひんやりポトフ
★トマトをまるごと♪うま味成分が豊富な春野菜の旬を存分に楽しむレシピ。(2018年5月放送)
【材料】2人分
・春トマト(大玉・高糖度)2個 ※300g
・アスパラガス 2本 ※50g
・タケノコ(茹で) 50g
・ぶなしめじ 50g
・ニンニク(みじん切り)小さじ1
・アサリ 200g
・セルフィーユ(ハーブ)又は大葉 適量
・昆布水 200ml
・オリーブオイル 大さじ1/2
・白ワイン 大さじ1
・塩 小さじ1/3
・レモン 適量
・お好みでブラックペッパー又は薄口醤油 少々
【作り方】
(1)材料の下準備をする。
・水に昆布を入れて3時間以上漬けておく。(水200ml+昆布5cm角)
・アサリは塩水に浸して砂を出しておく。
・トマトは湯剥きしておく。
・アスパラガスは、穂先を長め(小指ぐらい)に切り、残りは小口切りにする。
・タケノコは食べやすい大きさに切っておく。(一口サイズ)
・ぶなしめじは、小房に分けて石づきを落としておく。
(2)鍋に、オリーブオイルとニンニクを入れ、香りがたってからアサリ、トマト以外の野菜を一緒に炒める。油が全体に回ったら、塩と白ワインを振り、アルコールを飛ばし、昆布水を注ぐ。
(3)蓋をして、中火で煮込み、アサリの殻が開いたら火を止め、そのまま常温で冷ます。
※冷ます過程で、春野菜のうま味がスープにすーっと溶け込みます。
(4)鍋が冷めてからアサリの殻を取り除き、湯剥きしたトマトをスープに浸して鍋ごと冷蔵庫で冷やす。
※鍋が熱いとトマトが溶けてしまうので、完全に冷めてから入れる。
※鍋が冷蔵庫に入らない場合は容器に移す。
(5)食べる直前に冷蔵庫から出して器に盛り付け、セルフィーユを飾り、レモンを添える。(レモンを絞って食べる。)
※スープの味をみて、足りないようであれば、薄口醤油やブラックペッパーで調整する。
★春野菜のうま味を優先したいので、最終段階で味の調整をします。
【やさいい話】
『新潟の春トマトがおいしい理由』
トマトの原産地は、南米ペルーを中心としたアンデス高原の太平洋側の地域と言われています。
原産地の特徴からも分かりますが、甘くて味の濃いトマト作りに欠かせない条件として、以下の4つを上げる農家さんも多くいらっしゃいます。
①日照量
②カラリとした気候
③昼夜の温度差
④水はけのよい土壌
新潟は日照量が少ないと思われていますが、東京と比較すると、4月から10月にかけてはグンと増え、東京の日照量を上回るほどです。 特に、5月と8月の日照量が多く、4月から6月初めにかけては降水量も少なく、空気の乾燥する時期となるので、新潟の春トマトがおいしい理由がそこにあると考えられます。 (※気象庁HPを参考)
★美肌効果が期待されるトマトに豊富に含まれる「リコピン」
とは言っても、リコピンは体内への吸収がされにくい性質にあり、生のトマトからは少量しか摂取することができません。
リコピンの摂取効率を上げる調理法として「加熱」と「油」が良いことが分かっています。
★西洋には「トマトの時期には下手な料理はない。」ということわざがあるぐらい、トマトには、うま味成分である「グルタミン酸」「アスパラギン酸」が豊富に含まれています。
※アスパラガス、タケノコにもうま味成分が豊富に含まれています。
うま味成分が多いのが春野菜の特徴とも言えます。
Recipe & Photo 野菜ソムリエ上級Pro. 清野 朱美
0コメント