ベトナム風お好み焼き~野菜の特製旨辛だれを添えて~

★お正月料理の「紅白なます」を思い出す?新感覚!ベトナム風の野菜の食べ方をご提案。(2019年1月放送)

※正式名:バインセオ…ベトナム南部の日常的な家庭料理。

【材料】2人分 (生地) 

・米粉 70g
・片栗粉 30g
・ターメリック 小さじ1/2
・豆乳 100ml
・水 90ml
・葉ネギ 3本(小口切り)
 ※生地を焼く油:オリーブオイル 大さじ1×2枚分 


(特製旨辛だれ)※ヌックチャム…ベトナムの万能だれ 

・ダイコン 40g(上部を使います)
・ニンジン 20g
・塩 少々
・グラニュー糖 大さじ2(さらっと溶けやすく、クセがないので馴染む。)
・湯 90ml
・米酢 大さじ1
・レモン汁 小さじ2
・ニンニク(みじん切り)小さじ1
・一味唐辛子 小さじ1/3
・桜海老(みじん切り)大さじ1
・薄口しょうゆ 大さじ1.5 (具材)
・むき海老 8尾
・豚ロース肉 100g
・もやし 200g
・タマネギ 50g
・パプリカ 20g
・ゴマ油 小さじ1
・塩 少々
・葉野菜 適量(大葉など、香りの強いものを組み合わせる) 

「紅白なます」にそっくりなヌックチャムは、ベトナムでは定番の万能だれで、各ご家庭の味があるそうです。魚醬が苦手な方向けに桜海老を細かくして、風味を近づけています。


【ポイント】
★生地、たれ、具材の全てに野菜が使われています。
★ベトナム人は生野菜や生ハーブをとにかく毎食たくさん食べる。アオザイが似合う細身の人が多い。

 新潟市江南区曽野木のまつだ農園さんの美しいリーフ野菜は、グリーンリーフ、サンチュ、ルッコラ、ワサビ菜、サラダからし菜、スイスチャードなど盛りだくさん。土耕で育てられているので味も濃く、野菜も元気!お肉に巻いて、バリバリっといただきたいですね。(^-^)


 【作り方】 

(1)材料の下準備をする。    

・葉野菜は水洗いしてよく水気を切り、冷蔵庫で冷やしてシャキっとさせておく。    
・もやしを水洗いしてよく水気を切っておく。    
・タマネギはくし切り、パプリカもタマネギと大きさを合わせて切っておく。    
・豚肉は一口大に切っておく。 


(2)特製旨辛だれ(ヌックチャム)を作る。    

①千切りにしたダイコンとニンジンをボウルに入れて、塩を強めにまぶして2~3分おき、しんなりしたらもみ洗いをして塩を流し、ぎゅっと水気を絞る。    
②別のボウルにグラニュー糖を入れ、湯を注いで溶かす。続けて特製だれの材料を全て合わせ、最後に①を加えて和える。    

★魚醬(ナンプラー)が苦手な人も多いので、代わりに桜海老と醤油で風味を付けています。   
★お正月に食べる紅白なますを思い出す?特製旨辛だれです。生春巻きにも合います。 


(3)具材を炒める。    

①フライパンを熱し、ごま油を入れて豚肉、むき海老、タマネギ、パプリカをソテーする。   
(☆塩少々、中火で焦げ目が軽く付くまで。)    
②器に移しておく。 


(4)生地を作って焼く。    

①大きめのボウルに生地の材料を全て入れてホイッパーでよくかき混ぜる。    
②フライパンを中火で熱し、オリーブオイルを小さじ1入れて伸ばし、生地を半量入れて手早く広げて焼く。    
③生地の底が焼けてきたら火を弱めて、生地の手前半分に炒めた具材ともやしを半量乗せて蓋をし、蒸し焼きにする。(☆約1分)    
④もやしが汗をかいてきたら蓋を外し、フライパンの端から残りのオリーブオイルを流し入れ、生地の底をカリっと焼く。    
⑤ヘラで生地を半分に折り火を止める。    
★本場では生地にココナッツミルクを使う所、豆乳で代用。 


(5)冷蔵庫で冷やしておいた葉野菜を手でちぎり、お皿の隅にたっぷりと盛り付ける。    
焼き上がった⑤を乗せて、特製旨辛だれを添えて出来上がり。 


【美容にいい話】 

 ★ターメリック 

ターメリックの正体は、クルクミンが豊富に含まれる「秋うこん」 

「クルクミン」という成分には、抗酸化作用によるアンチエイジング、美肌効果、また生活習慣病予防などの、健康効果が期待されています。 

ターメリックはインドカレーに入っているイメージが強いですが、ピリっとスパイシーな芳香を持つ一方で、味は意外にもマイルド。 ジンジャーのような爽やかな後味があります。

スーパーでも小瓶に入っているものが100円ぐらいで手軽に購入できるので、お料理の風味付けや色付け、紅茶に入れてスパイスティーとして味わうのもおすすめです。

※ただし、あくまでもスパイスなので、摂り過ぎは注意が必要です。 


【やさいい話】 

大根の種類も色々とありますが、一般的に私たちがダイコンと認識しているものは「青首ダイコン」と言います。 

また、野菜の中でも「重量野菜」と呼ばれるずっしりとしたダイコンは、部位によって味や食感が変わるので、1本まるごと買った時は、料理の内容に合わせて使い分けるのがおすすめです。  

※葉っぱ側…上部、中央部、下部…根っこ側  

「上部」一番甘い部位!大根おろしやサラダなど生食向き。 

「中央部」辛味と甘みのバランスが絶妙な部位。水分をたっぷり含み、辛味が少なく固さもあるので煮物やおでん向き。 

「下部」辛みが強く、水分が少ないので繊維がしっかりしています。お味噌汁やお漬け物向き。        


   Recipe & Photo 野菜ソムリエ上級Pro. 清野 朱美